施策の背景

NYCでは複数社の製造業、とりわけ金属加工会社の譲り受けを多く行ってきました。
各社において新規取引先を開拓する手段として展示会の活用なども検討してきましたが、中小企業にとっては、展示会への出展には高額な費用がかかるうえ、自社単独での出展は負担が大きく、現実的ではありませんでした。
また、これまで展示会に出展した経験がないグループ会社では、準備の進め方や効果的な打ち出し方が分からず、ハードルが高いのが実情でした。
具体的な取り組み

そこで金属加工のグループ会社を専門に支援する「NYC Metal」では、グループ会社が合同で展示会に出展することで、費用を分担しながら出展できる仕組みを企画し、出展に向けた一連の準備と当日の運営までを包括的に支援しました。
具体的な取り組みとしては、企業ごとに展示の目的や強みを整理したうえで、打ち出すべきテーマや訴求ポイントを検討し、展示のコンセプトを明確にしました。
そのうえで、展示会公式サイトへの会社情報の掲載をサポートし、イベント企画会社との連携や出展までのスケジュールを管理しながら、必要なノベルティの作成準備なども進めました。
さらに、展示会当日には現場に入り、来場者に向けたチラシ配りやブース対応の支援も行いました。
このように、単なる費用補助にとどまらず、成果につながる出展を実現するための実践的なサポートを行いました。
施策の成果

その結果、1社あたり100社以上のリードを獲得するなど、大きな集客効果を得ることができました。
また、単に顧客情報を集めるだけでなく、具体的なニーズのある質の高い顧客との接点も生まれました。
さらに、展示会に参加した従業員にとっても、自社製品の市場での活用場面やニーズへの理解が深まったほか、他社の展示に触れることで良い刺激となり、日々の業務へのモチベーション向上にもつながりました。