NYCは、中小企業投資とベンチャー投資の両輪で、投資先同士のシナジー創出に取り組んでいます。
その一例が、NYCの中小企業投資先である渡辺工業と、ベンチャー投資先であるKick Space Technologiesによる、人工衛星開発に関する取り組みです。精密板金・溶接加工を強みとする町工場の技術と、超小型人工衛星を手がける宇宙スタートアップの技術開発が交わることで、これまでになかった新たな連携が具体化しています。
創業50年の町工場が、宇宙スタートアップの人工衛星開発を支える——試験用パーツ・治具開発の裏側に迫るドキュメンタリー。
中小企業と宇宙スタートアップの接点
渡辺工業は、NYCが2023年10月に事業承継し、グループに迎えた中小企業です。茨城県筑西市を拠点に精密板金加工を手がけ、優れた溶接技術、高い品質水準、迅速な納品対応を強みに、幅広い業界の顧客へ製品を提供してきました。
今回の取り組みでは、渡辺工業のものづくり力と、ベンチャー投資先であるKick Space Technologiesの宇宙開発の知見が結びつき、中小企業と宇宙スタートアップによる新たな協業モデルが生まれました。
渡辺工業の技術が、人工衛星開発の試験工程へ
今回の取り組みでは、渡辺工業がKick Space Technologiesの人工衛星開発に必要な試験用パーツの製作を担い、Kick Space Technologiesがその性能試験を実施しています。両社の連携は、単なる受発注ではなく、開発工程の中で役割を分担しながら進む実践的な取り組みとして進展しています。

継続的な価値創出に向けて
今回の取り組みは、1件の協業事例にとどまるものではありません。
NYCでは、事業承継によってグループに加わった中小企業の技術やノウハウを、成長領域の事業機会につなげていくことを重視しています。
NYCは今後も、投資先各社の強みを活かしながら、単なるグループ化にとどまらない事業機会の創出に取り組んでまいります。中小企業の現場で培われた技術が、新たな成長領域で価値を発揮できるよう、投資と伴走を通じて可能性を広げていきます。
